* ストラテジー(Strategy)社は現在、約60万ビットコインを保有しており、現在の価格では280億ドルの含み益を抱えている。* エルサルバドル、メタプラネット、セムラー・サイエンティフィック(Semler Scientific)も、それぞれビットコイン投資から数億ドルの含み益を上げている。* ストラテジー社のマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏を含む多くのビットコイン保有者は、利益をあげられるにも関わらず、ビットコインを売却する計画はないと述べている。ビットコイン(BTC)が11万7000ドルを超える記録的な高値で取引される中、最大規模の保有企業の一部は莫大な含み益を抱えている。しかし、彼らがビットコインを売却する兆候は一切見られない。BitcoinTreasuries.Netのデータによると、ビットコイン保有大手のソフトウェア企業ストラテジー社は、約60万BTCを保有している。Strategy Trackerのデータによると、11万7464ドルのビットコイン価格での含み益は、推定280億ドル(約4兆1200億円、1ドル=147円換算)に達している。ストラテジー社は保有量を積み上げるために420億ドル以上を費やしており、これによりビットコイン保有量で3位となっている。ビットコインの生みの親である匿名の人物サトシ・ナカモトと、資産管理会社ブラックロック(BlackRock)のみが、より多くのビットコインを保有している。ただし、ブラックロックは、昨年1月にローンチされたiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(iShares Bitcoin Trust:IBIT)を通じて、投資家の代わりにビットコインを保有している。一方、ストラテジー社はビットコインをバランスシート上に保有している。ストラテジー社の共同創業者兼エグゼクティブ・チェアマンであるマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏は繰り返し、ビットコインを売却するつもりはまったくないと述べている。7月10日にビットコインが史上最高値を更新した際、セイラー氏はXへの投稿で「ビットコインを売却した人々の叫びが、永遠に響き渡っている」と満足そうに述べた。セイラー氏を責めることなど、誰にできるだろうか。セイラー氏の会社のビットコイン保有量は、上場企業のいずれをもはるかに上回っているのだから。保有するビットコインの米ドル建て価値で見た上場企業トップ10(BitcoinTreasuries.Net/ChatGPT)他のビットコイン保有企業も含み益が膨らんでいる。2024年から積極的にビットコインの取得を開始した日本のメタプラネットは、現在1万5555コイン(約18億3000万ドル相当)を保有している。含み益は、2億8400万ドルにのぼる。一方、ビットコインを法定通貨として採用した最初の国であるエルサルバドルは、現在の価格で約7億3300万ドル相当の6234BTCを保有している。同国のビットコイン投資は2億3200万ドルの含み益に転じ、2022年の弱気相場で被った損失から大幅な回復を果たしている。小規模企業もこの強気相場に乗っている。昨年ビットコイン財務戦略を採用したセムラー・サイエンティフィック(Semler Scientific)は、4636BTCを保有し、含み益は1億6000万ドルにのぼる。フランスのブロックチェーン・グループは900BTCを保有し、3050万ドルの含み益を維持している。これらの企業は売却により巨額の利益を確定させることができるが、ほとんどが動いていない。ビットコインコミュニティでは、これらの保有者は「マキシ」と呼ばれることが多く、これは「マキシマリスト」の略で、資産を永久に保有する信念を持つ人々を指す。一部は時間とともに利益を確定させるかもしれないが、セイラー氏のように、永久に保有する計画を公言している者もいる。**【あわせて読みたい】**ビットコインとは ビットコイン 購入 ビットコイン取引所
ストラテジーやメタプラネット、莫大なビットコインの含み益でも、売却はせず | CoinDesk JAPAN(コインデスク・ジャパン)
ビットコイン(BTC)が11万7000ドルを超える記録的な高値で取引される中、最大規模の保有企業の一部は莫大な含み益を抱えている。しかし、彼らがビットコインを売却する兆候は一切見られない。
BitcoinTreasuries.Netのデータによると、ビットコイン保有大手のソフトウェア企業ストラテジー社は、約60万BTCを保有している。Strategy Trackerのデータによると、11万7464ドルのビットコイン価格での含み益は、推定280億ドル(約4兆1200億円、1ドル=147円換算)に達している。
ストラテジー社は保有量を積み上げるために420億ドル以上を費やしており、これによりビットコイン保有量で3位となっている。ビットコインの生みの親である匿名の人物サトシ・ナカモトと、資産管理会社ブラックロック(BlackRock)のみが、より多くのビットコインを保有している。
ただし、ブラックロックは、昨年1月にローンチされたiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(iShares Bitcoin Trust:IBIT)を通じて、投資家の代わりにビットコインを保有している。
一方、ストラテジー社はビットコインをバランスシート上に保有している。
ストラテジー社の共同創業者兼エグゼクティブ・チェアマンであるマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏は繰り返し、ビットコインを売却するつもりはまったくないと述べている。
7月10日にビットコインが史上最高値を更新した際、セイラー氏はXへの投稿で「ビットコインを売却した人々の叫びが、永遠に響き渡っている」と満足そうに述べた。
セイラー氏を責めることなど、誰にできるだろうか。セイラー氏の会社のビットコイン保有量は、上場企業のいずれをもはるかに上回っているのだから。
一方、ビットコインを法定通貨として採用した最初の国であるエルサルバドルは、現在の価格で約7億3300万ドル相当の6234BTCを保有している。
同国のビットコイン投資は2億3200万ドルの含み益に転じ、2022年の弱気相場で被った損失から大幅な回復を果たしている。
小規模企業もこの強気相場に乗っている。昨年ビットコイン財務戦略を採用したセムラー・サイエンティフィック(Semler Scientific)は、4636BTCを保有し、含み益は1億6000万ドルにのぼる。フランスのブロックチェーン・グループは900BTCを保有し、3050万ドルの含み益を維持している。
これらの企業は売却により巨額の利益を確定させることができるが、ほとんどが動いていない。ビットコインコミュニティでは、これらの保有者は「マキシ」と呼ばれることが多く、これは「マキシマリスト」の略で、資産を永久に保有する信念を持つ人々を指す。
一部は時間とともに利益を確定させるかもしれないが、セイラー氏のように、永久に保有する計画を公言している者もいる。
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