ETH、SOL、XRPなど、主要トークンの今後の動きは？──ビットコインの最高値更新を受けて | CoinDesk JAPAN（コインデスク・ジャパン）

• ビットコインが11万8000ドルを突破したことは、暗号資産市場の潜在的な変化を示唆しており、トレーダーはアルトコインの勢いに注目している。
• 過去の傾向から判断すると、ビットコインの新たな高値は、イーサリアムやソラナといった大型アルトコインの流動性と関心の高まりにつながる可能性がある。
• アナリストは、イーサリアムはETFからの資金流入と機関投資家の関心の恩恵を受けており、ソラナとXRPはビットコインのボラティリティが安定するにつれて上昇すると指摘している。

ビットコイン（BTC）が11万8000ドルを突破したことで、暗号資産（仮想通貨）市場はリスクオンのスイッチが入り、アルトコインが同様の勢いで追随するのか、それともBTC主導の上昇局面で取り残されるのかをトレーダーは注視している。

歴史的に、ビットコインの最高値更新は流動性シグナルとして機能し、離れていた資金を市場に呼び戻し、最終的には大型アルトコインへと流入する。

市場ではすでにこうした分散の兆候が見られており、イーサリアム（ETH）は年初来高値を試しつつあり、ソラナ（SOL）は160ドルを超える重要な水準を回復し、柴犬コイン（SHIB）、ハイパーリキッド（HYPE）、アバランチ（AVAX）といった中型トークンは過去24時間で2桁の上昇率を記録している。

「ビットコインが史上最高値を上回ったことは、流動性シグナルであり、他の主要暗号資産への資金流入を促す可能性がある」と、プレスト・リサーチ（Presto Research）のアナリスト、リック・マエダ（Rick Maeda）氏はCoinDeskへのメモで述べた。

「歴史的に、BTCが最高値を更新すると、市場全体に流動性が波及する傾向がある。すでに、個人投資家の勢いの回復と機関投資家のリバランスによって、ETH、SOL、XRPといった大型アルトコインへの資金流入の兆候が見られている。全体として、BTCのブレイクアウトは体制転換を意味しており、アルトコインへの資金分散は今後拡大すると予想している」とマエダ氏は述べた。

SOLは、個人投資家がアクセスしやすく、ナラティブ重視のファンダメンタルズを持つ、高ベータの主要トークンとして引き続き注目されている。マエダ氏は、ソラナネイティブのプロトコルやトークンのローンチ（最近のミームコイン・ブームなど）におけるユーザーアクティビティが、流動性の流れを維持していると指摘した。

XRPはファンダメンタルズよりもセンチメントや投機筋の触媒によって動くことが多いが、トレーダーが法的明確性と過去の相関関係を再検討する中で、新たな資金流入が見られる。BTCのボラティリティが沈静化する中、XRPとカルダノ（ADA）はリスクローテーションの波及効果で恩恵を受ける傾向がある。

イーサリアムは、ETFへの資金流入の急増と、機関投資家によるリバランスへの期待の高まりから引き続き恩恵を受けている。ETH現物ETP（上場型投資商品）の需要が高まり、レイヤー2取引が活発化する中、上昇局面における最大の恩恵を受けるのはイーサリアムであるのは明らかだ。

暗号資産取引所BTSEのCOO、ジェフ・メイ（Jeff Mei）氏はCoinDeskに対し、「ETHはまもなく3200ドルを回復する可能性がある」とし、「SOLは200ドルの水準に容易に回復するだろう」と述べた。

「しかし今回は、市場全体が上昇しているように見える。SOL、ETH、XRPといった主要トークンは、1月初めに記録した高値圏への回帰が見られる」とメイ氏は指摘した。

LVRGリサーチ（LVRG Research）のディレクター、ニック・ラック（Nick Luck）氏も同様の見解を示した。「ビットコインが史上最高値を更新する中、アルトコインは強気の波に乗ろうとしている。イーサリアムETFの流入額は過去最高を記録し、アメリカ規制当局は暗号資産ブローカーに対する課税規則を撤廃したことで、分散型金融（DeFi）のさらなる拡大への道が開かれた」。

ラック氏は、「SOLやXRPなどの他の主要コインも、ビットコインのボラティリティが落ち着き、新たなサポート価格帯を見つければ、さらに上昇するだろう」と述べた。